自宅サーバでウェブを公開
1.ルーターの設定
2.ダイナミックDNSを利用してドメインを取得

1.ルーターの設定

標準状態のルーターでは、外部(インターネット側)からルーターの内側にあるマシンには直接アクセス出来ません。このままでは、今作ったウェブサーバーが公開出来ないので「IPマスカレード」という仕組みを使って外部からでもアクセスできるように設定します。

※ここで挙げる説明は「YAMAHA RT57i」のものですので、他のルーターを使っている場合は、各ルーターの説明書を参考にしてください。

■ テスト用の「index.html」の作成

ルーターの設定を行う前に、サーバーのドキュメントフォルダにサンプルの「index.html」を作っておいて下さい。携帯でも確認出来るようにごくシンプルなものにして下さい。

サンプル「index.html」の例

次にルーターの設定を行います。

■ YAMAHA RT57iの場合

・IEなどのブラウザのアドレス欄に「http://192.168.100.1」と入力し、「簡単設定ページ」にアクセスします。

・トップページメニュー内の「詳細設定と情報」ボタンをクリックします。

・「基本設定・VPN設定・LAN間接続の設定」−「基本接続の詳細な設定」をクリックします。

・「設定されているプロバイダの一覧」の「設定」をクリックします。
 ※ 複数のプロバイダを登録してある場合は、通常接続に利用するプロバイダを選んでください。

「静的IPマスカレード関連(フィルタの自動定義:80〜89番)」の「追加」をクリックして下さい。

・「静的IPマスカレードの登録」画面となりますので
   プロトコル      「TCP」
   ポート        「80」
   使用ホストIPアドレス  「192.168.100.x」 ※サーバー機に設定したローカルIPアドレス
を入力し「設定の確定」ボタンを押します。

以上でルータの設定は完了しましたので、外部から自宅サーバにアクセスできるかテストしてみます。
事前にサーバマシンを起動しておいて下さい。
外部からアクセスする場合は、自分のグローバルIPアドレスを知る事が必要です。
現在のグローバルIPアドレスはルータの設定ページに表示されているはずですが、わからない場合は ここをクリックして 確認して下さい。

・携帯での確認
i-modeなどウェブにアクセスできる携帯を持ってれば、手っ取り早くテストができます。「http://あなたのIPアドレス」でアクセスして下さい。先に用意した「index.html」が表示されれば大成功です。

・他の場所からの確認
ウェブアクセス出来る携帯を持っていない場合は
  ・学校や会社、あるいは近くの友達の家のパソコンから試してみる。
  ・友達に電話でお願いする。
等で確認して下さい。

2.ダイナミックDNSを利用してドメインを取得

外部から自宅サーバへのアクセスが確認できれば、今度はダイナミックDNSを利用して、ドメイン(バーチャルドメイン)を取得しましょう。
ここでは、無料で利用できるダイナミックDNSサービス「MyDNS.JP」を利用して、ドメインを取得(登録)します。
「MyDNS.JP」を利用した場合、ドメイン名は xxx.mydns.jp (xxxは好きな文字)となり、「http://xxx.mydns.jp」で自宅ウェブサーバにアクセス出来るようになります。

MyDNS.JPのサイトに行きます。
http://www.mydns.jp/

■会員登録

サービスを利用するには「会員登録」が必要です。「regist」をクリックして登録画面に進み、会員登録を行って下さい。なお、パスワードは登録したメールアドレス宛に送られてくるので、メールアドレスは間違えないよう十分注意してください。

登録後、すぐに確認のメールが送られてきます。メールにはあなたの「ID/パスワード」が書かれていますので無くさないように注意してください。

■登録

MyDNS.JPのトップページのログインフォームにID/パスワードを入力しログインして下さい。

ログイン後、「DOMAIN INFO」をクリックし、入力フォームに次のように入力します。
※ドメイン名は大文字小文字を区別しません。ホスト名に「hoge.mydns.jp」と登録した場合、「hoge.mydns.jp」や「HOGE.MYDNS.JP」あるいは「Hoge.MyDNS.JP」でもアクセス出来ます。

これであなたのドメイン名が登録されました。
「http://www.hoge.mydns.jp」や「http://hoge.mydns.jp」のURLで あなたの自宅サーバにアクセス出来るようになります。

■IPアドレスの登録

次に「IP ADDR DIRECT」をクリックします。
IPアドレス欄に現在のあなたのグローバルIPアドレスを入力し「確認」-「登録」と進みます。 これで、先ほど登録したドメインとIPアドレスが紐付けられます。この設定が反映されるには5分程度かかりますので、しばらく時間をおいてから登録したドメイン名でアクセス出来るかどうかを確認して下さい。

■IPアドレスアップデートの自動化

固定IPアドレスの場合は問題ありませんが、通常は、一旦プロバイダとの接続を切って再接続した場合には、その都度IPアドレスが変わります。その場合IPアドレスのアップデートが必要になります。

IPアドレスが変わる毎にいちいちMyDNS.JPのサイトに行き手動で更新するのは大変なので「DiCE」というツールを使い、IPアドレスアップデートの自動化を行います。まずはここ をクリックしてソースファイルをダウンロードしておいて下さい。

●DiCEのインストール

先にダウンロードした「diced0196.tar.gz」ファイルをFTP等を使ってLinuxマシンにアップロードしておきます。例として、アップロード先は「/home/www-user」とします。(「www-user」ユーザーのホームディレクトリ) Linuxに「root」でログインし「diced0196.tar.gz」を 「/usr/local」にコピーします。

/usr/local に移動し、ファイルを解凍します。 次のコマンドを打ち込ん下さい。

「dice」を起動して設定を行います。下の図のとおり、青いアンダーラインの箇所を入力していって下さい。

続いて更新方法のセットアップを行います。

diceを起動します。

正常に起動しているか確認します。

サーバを起動した際、diceも自動起動するように「/etc/rc.d/rc.local」ファイルをテキストエディタ「vi」を使って編集します。
編集後は、「ESC」キーでコマンドモードに移行し、「Z」2回で変更を保存して下さい。

■自動化テスト

自動更新がうまく働いているかを見るために、一旦プロバイダとの接続を切って再接続して下さい。 しばらくしてから(10分後)にMyDNSのサイトに行き、「IP ADDR DIRECT」でIPアドレスが変更されているかを確認して下さい。

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制作:北崎 剛宏